FIS公認のスノーボード・スロープスタイルのアジアカップ「COWDAY SLOPE2024」の決勝が2月28日(水)にHakuba47スキー場で行われ、女子は村瀬心椛(ムラセ ココモ)、男子は宮村 結斗(ミヤムラ ユウト)が優勝を飾った。決勝の様子はYouTubeで無料のライブ配信が行われ、ピーク時にはオンライン上で約1,500人が同時に視聴し、現地会場では大型モニタと観覧席が用意され、大きな盛り上がりを見せた。
決勝は2月27日(火)の予選を通過した男子10名、女子6名の計16名で行われ、顔ぶれ、技のレベルともに頂点を決めるにふさわしい競技会となった。
女子決勝
女子決勝は合計6名で行われた。優勝候補の村瀬 心椛を筆頭に、ナショナルチームの村瀬 由徠(ムラセ ユラ)、鈴木 萌々(スズキ モモ)が順当に予選を通過。もはやベテランの域にある北京五輪を経験した24歳の芳家 里菜(ヨシカ リナ)、先日のビッグエアの活躍が記憶に新しい14歳の新星、石井 斐毬(イシイ ヒマリ)、石本 鈴花(イシモト スズカ)も名を連ねた。
村瀬 心椛が貫禄の優勝
1回目のランで82.68ポイントの高得点を叩き出した。他の選手が村瀬を上回るスコアを出せず、そのまま優勝を果たした。得意のジブセクションで盤石に得点を稼ぎ、見にくい雪面状況ながらもバックサイド900からキャブ720を完璧につなげて見せた。
勢いのある若手たちが入賞
昨年のCOWDAY SLOPE 2位の実力者の鈴木 萌々は完成度の高い、バックサイド720からフロントサイド720をメイクし今年度も2位のポジションをキープ。
キャブ720からスイッチバックサイド720のスイッチトゥスイッチのジャンプを見事にきめた14歳の石井 斐毬は3位だった。
女子入賞者
1位:村瀬 心椛 82.68
2位:鈴木 萌々 72.28
3位:石井 斐毬 63.78
選手名 | ベストポイント | 順位 |
村瀬 心椛 | 82.68 | 1 |
鈴木 萌々 | 72.28 | 2 |
石井 斐毬 | 63.78 | 3 |
石本 鈴花 | 60.26 | 4 |
村瀬 由徠 | 56.32 | 5 |
芳家 里菜 | 29.32 | 6 |
男子決勝
男子決勝は合計10名で行われた。ナショナルチームで世界を舞台に活躍している宮村 結斗(ミヤムラ ユウト)、木村 葵来(キムラ キラ)は順当に予選を通過。そこに北京オリンピックを経験している、飛田 流輝(トビタ ルキ)、濱田 海人(ハマダ カイト)が続いた。その他、若手コンペティターの一ノ瀬 海渡(イチノセ カイト)と野尻 智義(ノジリ トモヨシ)、これまでにCOWDAY SLOPEを経験してきた鈴木 淳宏(スズキ アツヒロ)、藤谷 瞭至(フジヤ リョウジ)、独特のスタイルを持つ岡島 大空(オカジマ ダイア)、根岸 宥景(ネギシ ウキョウ)が名を連ねた。
宮村結斗が完成度の違いを見せつけ優勝
1回目のランで91.96ポイントの高得点を叩き出した。ジブセクションはハードウェイ270イン、270アウトを完璧にメイク。その後のジャンプセクションもフロントサイド1260からスイッチバックサイド1080を完璧に流しきった。全セクションで高難度かつ高い完成度を実現し、圧巻の優勝であった。
飛田 流輝が2位、木村 葵来が3位に
飛田は後がない2本目のランでスイッチバックサイド1260からフロント1080をつなぎ、バックサイド180イン、スイッチ360アウトという高難度な流れを見せたが、惜しくも2.2ポイント宮村に届かず、2位となった。
前回大会優勝の木村 葵来も後がない2本目のランで、キャブ1260からバックサイド1260をつなぎ、キャブ270イン、630アウトという素晴らしい流れを見せたが上部のジブセクションでのミスが若干影響し、結果は3位となった。
男子入賞者
1位:宮村 結斗 91.96
2位:飛田 流輝 89.76
3位:木村 葵来 84.44
選手名 | ベストポイント | 順位 |
宮村 結斗 | 91.96 | 1 |
飛田 流輝 | 89.76 | 2 |
木村 葵来 | 84.44 | 3 |
濱田 海人 | 78.36 | 4 |
藤谷 瞭至 | 75.80 | 5 |
一ノ瀬 海渡 | 68.50 | 6 |
野尻 智義 | 67.90 | 7 |
岡嶋 大空 | 31.14 | 8 |
鈴木 淳宏 | 28.02 | 9 |
根岸 宥景 | 24.84 | 10 |
COWDAY SLOPE2024決勝配信動画
決勝は以下のリンクから選手の滑りが視聴できる。動画説明文で各選手の1回目と2回目のランに飛べるので、お目当てのライダーのランを見ることが可能だ。